「活動で友達できた」ボランティアのNさん 〜池袋で開催中「みんなのふくろう食堂」
2017.08.22お知らせ
真夏日のみんなのふくろう食堂では、子どもたちが元気に走り回っていました。帰りがけに、「昼間、家にこもっていたから、子どもの元気が余っていて」と、おかあさんがすみませんと言うように頭を下げます。そういうこともあるのですね。
今回は、受付のボランティアをしてくれるNさんを紹介します。
Nさんは1歳6カ月の娘さんSちゃんと参加しています。昨年4月頃、区の子どもセンターでチラシを見て「どんなものだろう」とふくろう食堂に来ています。
子ども食堂は「貧困の子どもがくるところ」というイメージなので、自分はあまり来てはいけないと思ったそうです。
2回目は昨年9月。毎回の参加はためらいがありましたが、「ぜひ来て」とスタッフに言ってもらえたので、足を運ぶように。また、ボランティアを募集していることも知り、手伝うことにしました。
「無料で食べさせてもらっているので、手伝いたかった。それに、私がやっていれば、ほかの人たちもボランティアをしやすいかなと思って」
ボランティアで受付をするようになって、「役割をもらえてうれしいし、考えるようになって楽しい」とNさんは強調します。「ポイントカードの提案をしたし、参加してくれる人が楽しめるようにとイベントのアイデアも出している」と続けました。
ふくろう食堂運営委員会やこまごまとした仕事のために、「週1回くらい」本部にも来ています。さらに、運営委員会の後にボランティア仲間とふくろう食堂の有志と一緒に飲みにいったことも。
地域に知り合いがいませんでしたが、受付をしているので参加する人に顔を覚えてもらえ、外で会ったら声をかけてもらえるようにもなりました。
Nさんは「それに、友達もできた」と笑顔を見せました。(日本労協新聞編集部 本田真知子)