はたらくことは 人を命につなぐこと
誰もが居場所と役割を持てる「ともに生きる」地域をつくる
-ケアワーカーの新たな役割を問う
高齢になっても障がいをもっても、「誰かに必要とされたい」「誰かに役立ちたい」という願いを、人は誰もがもっている。“はたらく”ことは、自分の居場所がはっきりすること。その自尊の感情や肯定感がその人の命を支える。
人は互いに思い合えるつながりがあると生きようとする。その関係が無くなっていくとき、生きる意欲を失い、時に死を望んでしまう。それは子どもから若者、高齢者まで、すべてに共通する人間の本質であり、根源的な欲求ではないか。そしてこの社会は、孤立と排除、貧困が激しさを増し、社会のどこにも居場所がないと感じる人々が本当に増えている。
ケアとは他者を気にかけ、配慮すること。その人の自己実現(成長)を助け、願いをともにかなえること。障がいや困難を、人がもう一度つながり合う社会の可能性と捉えよう。そしてケアを最も基本の価値において、地域の支え合う力を豊かにし、はたらく(活躍の)場をつくり、命を最後まで輝かせられるコミュニティを私たちの手で創り出したい。
そのために、2015年4月から始まる生活困窮者自立支援制度、そして介護保険制度「改正」、子ども子育て支援制度を市民主体・地域主体のまちづくりに活かしていこう。
今こそ、市民・ケアワーカーが組織や地域をこえて連帯し、「ともに生きる」地域づくりへ―新たな役割を果たしていこう。
全国ケアワーカー集会2014へ、みなさんの参加を心から呼びかけます。
日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会 理事長 永戸 祐三
全国ケアワーカー集会2014実行委員会 実行委員長 田中 紀代子