豊岡市役所で廃食油回収はじめました

2015.01.31お知らせ

1月7日から、兵庫県豊岡市役所で、使用済みの廃食油回収が始まりました。 回収した廃油は、労協センター事業団(ワーカーズコープ)の但馬(たじま)油田 風の学校円(まどかが、同市で行っているBDF(バイオディーゼル燃料)製造の原料となります。

回収ボックスは市役所1階の搬出入り口に置かれており、市職員が通勤のついでに家庭から持ち寄る仕組み。これがうまくいけば市民からの回収も広げたいとの思いがあります。 コウノトリの野生復帰をはじめ、環境に配慮したまちづくりを行っている豊岡市の職員がBDFの分野でもエネルギー循環の先頭を走る取り組みとして注目され、地元のテレビ、新聞でも紹介されました。

6日には豊岡市の中貝宗治市長と労協連古村伸宏専務の懇談が行われました。ワーカーズコープは、BDFのほか、林業(「Next Green但馬」(NGT)などにも取り組んでおり、年始の市長懇談は恒例になっています。

古村専務は、市の職員の方々による廃食油回収がスタートすることや自伐型林業の取り組みの経過などを報告。 さらに、養蜂や環境に関わる仕事を創出し、若者や生活困窮者の働く場としたい、という思いを語り、提案しました。 市長は、但馬地域福祉事業所の組合員らが社会連帯企画として取り組んでいるみつばちプロジェクトに関連して、市役所の屋上に巣箱を設置できるのではと話されました。 専務は、「経済的な困窮や孤立、子どもたちの育ちの問題などを解決していくうえで、BDF、森、みつばちといった地元に根差した仕掛けと、居場所や出番をつくっていくことが必要。とくに、これらを子どもたちの体験的学習と結ぶことがカギで、油の回収や採蜜が始まると、大人も動いていくのでは」というまちづくりのイメージを話し、市長も期待してくれました。 (但馬地域福祉所長・奥平明子)

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