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全国協同集会 2012(分科会)

イベント

■全国協同集会 2012(分科会)
 
2012年11月17・18日に全国協同集会が開催されました。
17日の全体会参加者は1,375名、18日の分科会参加者は計1,432名でした。

 

各会場にて全20の分科会が開催されました。
以下にその一部を紹介いたします。

 

 


第1分科会  会場:大宮法科大学院大学
【現代日本社会の貧困と不平等を問う】
報告:須賀貴子 (160名参加)
 
本集会の最大定員であった第一分科会は、160 名の参加があり、
さらには実行委員団体の皆さんのお手伝いのもと、無事終えることができました。
小林直哉連合埼玉会長の課題提起に始まり、もやいの稲葉代表からは
「現代の貧困問題を解決するためには、個々人の課題はもとより、
社会全体の構造そのものを変えなくてはいけない」という力強いお話がありました。
その後の特別報告、パネルディスカッションでは、全国各地からの取り組みが報告されました。
報告者のなかには、路上生活や多重債務等の経験を経て、
現在は当事者に寄り添い活動されているお話もあり、
全国でさまざまな取り組みが広がるなかで、たいへん有意義な分科会となりました。

 

 


第7分科会  会場:大宮ソニック
【支え合いの地域を創るコミニュティケア ~制度を超えて~】
報告:石原和子(118名参加)
 
会場は118人の参加者でいっぱいとなり、遅れて来られた方をお断りする程の大盛況となりました。
これからの地域での支え合いに対する関心の高さが窺えました。
午前中は新潟で常設型地域の茶の間「うちの実家」を10年間続けてこられた
河田珪子さんの記念講演があり、河田さんの行動力にみな圧倒されました。
午後からは、堀越栄子氏をコメンテーターに、
地域で制度を超えた支え合いの実践をしているワーカーズコレクティブ、
NPO法人ポケットステーション、ワーカーズコープのみなさんによる
パネルディスカッションが行われました。
会場からはパネラーに対して地域での必要に応えたいが、待遇面での厳しさがある。
継続させるためにはどのようにしたら良いのか等切実な質問が出され、議論が白熱しました。
コメンテーターからは、非営利活動の社会的理解をどう広げ、
人と人とのつながりを無数に作って行くことが必要であると強調されていました。

 

 


第9分科会  会場:埼玉大学
【生きづらさを超えて ~新しい働き方を模索し始めた若者たち~】
報告:坂本典孝(109名参加)
 
個性豊かな報告者11名と、98名の参加者で、
休憩時間も惜しんで活発な意見交換がなされました。
JILPの堀有喜衣さんは、法的整備が進められている「中間的就労」に関して、
“柔軟性”をもった位置づけが重要と指摘。
また、カタリバ大学学長の寺脇研さんは、ゆとり教育を推進してきた立場から、
個別性と共生を重視した教育の価値、さいたまユースサポートネットの青砥恭さんからは、
子どもを取り巻く“貧困”の実態と、居場所づくりからコミュニティづくりが求められていると指摘。
その問題提議を受けて、若者支援に携わる立場から、青少年就労支援ネットワークの津富宏さん、
雑誌POSSE編集長の坂倉昇平さんが報告。
最後は、“生きづらさ”を実感しながらも、若者自立塾やサポステという資源を活用することで
自分を振り返り、ゆっくり自分のペースで歩み出した4名が報告。
少しよくばりすぎた分科会でしたが、共通に語られたテーマは「体験」の重要性と価値。
仕事を通して社会のどのパーツを担うのか、社会でどんな役割を果たすのかを考える
学齢期の“職業体験”、「誰でも働けるポテンシャルがある」「基本は、“On the move”」
「地域のあらゆるモノが就労体験先」と、静岡方式の津富さん。
また、「弱さを持ちながらも働くこと」の意味などがそれぞれの立場から語られました。

 

 

その他の分科会の模様は こちら でご覧いただけます。
17日全体会の模様は こちら です。