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【新潟エリア】 豆腐工房まめこころの閉店と新たな挑戦に向かって

活動報告

~若者の自立と就労を目指した「ジョブトレーニング」の広がり~

働きたくても働けない・・・・そんな悩みを抱える多くの若者の自立と就労をサポートする「新潟地域若者サポートステーション」を運営してくる中で、失った自信を取り戻したり、就労体験の場をあらゆる企業の協力を得て「ジョブトレーニング」プログラムを実施してきました。しかし、長引く不況の影響やこうした若年無業者に対する認識の低さから、なかなかジョブトレーニングの場が広がらないという課題も抱えていました。

 

 

 

 

~国の助成金を活用した「若者就労体験の店づくり」へ~

そんな中、国の緊急雇用対策事業として「ふるさと雇用再生特別基金事業」の話を新潟市の担当課から頂き、自前の店舗を構え、同時にジョブトレーニングの場としても機能させた「豆腐工房まめこころ」を2010年5月、中央区弁天橋通にオープンさせました。若者と同様に、失業状態であった職員が、一から豆腐作りを学び、笹川流れのにがりと新潟県産大豆を使用した豆腐の製造とランチ提供、惣菜の販売を中心とした地産地消にこだわったお店として、地域に愛される店舗運営に努めてきました。

 

 

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~トレーニングを通じて成長する多くの若者と売り上げに苦しむ店舗運営~

これまで、延べトレーニング利用者数は約350名を数え、その中でトレーニングを通じて一般就労へ結ぶ若者が着実に増えていきましたが、お店の経営状況は一進一退の状況でした。しかも、この助成金は2年間を限度として、2012年4月からは助成期間を終え、全くの自主事業として店舗運営に努めていかなくてはならず、様々な創意工夫を凝らしましたが、この局面を打開できず、組合員との話し合いの上で、残念ながら2012年12月15日をもって閉鎖に至りました。

 

 

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~本当の意味での社会的就労の場づくりを目指した新たな模索へ~

閉鎖に至る経緯を振り返ると、「若者就労支援の店」という看板を掲げてきたものの、地域のあらゆる方にこの豆腐工房はどんなお店なのか?どんな若者がどういう思いで働いているのか?十分に伝わり切っていなかったように思います。また、能力や効率に左右されない店舗運営に最後まで現場の職員自身も苦しんできた事実がありました。確かに、助成金が打ち切られた事で、経営が成り立たなくなった事実もありますが、私たち自身が一般企業との競合の中で店舗の運営を考えてきた事で、本来の目的を見失っていたようにも思います。

しかし、こういった場はまだまだ必要とされています。私たちは今回の反省を踏まえて、地域で私たちに共感して下さる人たちと共に「誰もが、その人らしく、いきいきと働ける場」を創り出そうと少しずつ動き出しています。一般就労でもない、福祉就労でもない第3の「社会的就労の場」を地域の人とともに創り出す事で、総じて「まちづくり」の取り組みに繋げていきたいと考えています。

約3年間のまめこころの実践を無駄にしない為にも、まだまだ活躍の場を求める多くの若者の未来の為にも、地域で共に汗をかいていく事が私たちに求められているように思えてなりません。これまで、まめこころを利用して下さった地域の皆様へのご恩に改めて感謝すると同時に、ご期待に応え切れなかった事を申し訳なく思います・・・が、この経験をバネに新たな挑戦に立ち向かいたいと思いますので、今後も未熟な私たちへのご協力と出来る範囲での応援をよろしくお願いします。