【ごあいさつ 】 四国開発本部 本部長 酒井 厚行
誰もが安心して働き生活できるまちづくりをめざして
働きたくてもその機会に恵まれなかったり、働いていても生きがい・働きがいを見出すことが難しい時代に私たちは生きています。このような状況のなかで、ワーカーズコープは30年にわたり、働く人が主人公となる働き方、雇われずに働く働き方、「生活する」ことと「働く」ことが繋がる働き方を模索してきました。
現在の日本においては、非正規労働者が30%を超えていると言われ、また生活保護受給者も215万人を超えており、その一歩手前にいる生活困窮者もその何倍もいるのではないかと推測されています。私たちは就労支援の事業を行うなかで、多くの高齢者、中高年、若者、障害者、シングルマザーなど働きたくても働けない方々に出会います。セーフィテーネットをしっかりと維持しつつ、課題を個人の問題に矮小化せず、社会全体で受け止め、地域で安心して働ける場やしくみづくりが必要です。すべての人に居場所と出番がある社会が求められます。
私たちは労働者の協同組合(ワーカーズコープ)として、誰もが安心して働け、生活し、暮らし続けるまちづくりを目指し、多様な団体・個人と協同し、実践を広げていきたいと思っています。